東京オリンピック・パラリンピック2020開催を直前に控え、埼玉県におけるスポーツに焦点を当てた企画展を開催します。
今日、スポーツはわたしたちの日常生活のなかに身近に存在し、スポーツをすること、見ることを誰もが楽しんでいますが、スポーツという概念が欧米から伝わった明治時代には、スポーツは今のように万人に身近なものではありませんでした。そこで本展では、多種多様な文書館収蔵資料を用いて、江戸時代から現代に至るまでの埼玉県におけるスポーツ普及の歴史を御紹介します。
1 企画展の概要
(1)会 期 令和3年7月1日(木)から9月5日(日)まで
(2)会 場 県立文書館 1階 展示室
(3)開 室 日 火曜日から日曜日まで
但し、7月22日(木・祝)、同23日(金・祝)、
8月8日(日・祝)、8月31日(火)(館内整理日)は閉
室します。
(4)開室時間 9時00分から17時00分まで
(5)観 覧 料 無料
(6)アクセス JR浦和駅下車徒歩15分、JR中浦和駅下車徒歩18分
公共交通機関を御利用ください。
2 展示構成と見どころ
プロローグ スポーツ前史
現在の武道の前身である武術や蹴鞠などに関する古文書資料を紹介します。
1 スポーツとの出会い―学校体育の始まり
埼玉県師範学校(現埼玉大学の前身のひとつ)を中心に、明治時代に始まった学校教育における体操科の導入、運動会や課外活動のはじまりを紹介します。
2 武道再興への道のり―撃剣興行と警察武術
明治時代、武士と共に消滅の危機にあった武術が武道として整備され、競技として存続するまでの過程を紹介します。
3 スポーツの隆盛―スポーツ人口伸長の時代
「スポーツ」という言葉が定着した大正時代、活発に行なわれたスポーツの諸活動と、埼玉県出身のオリンピック選手を紹介します。
4 スポーツの転機―戦争と復興
日本社会が戦争に向かっていく中で統制の影響を受けていく様子と、戦後埼玉県がいち早くスポーツの復興に乗り出していたことを紹介します。
5 スポーツの祭典と埼玉県―東京五輪・清新国体
1964年の東京オリンピックと1967年の国民体育大会開催までの経緯や、大会によって生まれ、現在のわたしたちにも関わりのある様々なレガシーについて紹介します。
エピローグ スポーツとわたしたち
平成時代の埼玉県のスポーツに関わる出来事を概観します。
3 展示点数
121点
4 その他
御来館にあたっては、新型コロナウイルス感染症防止対策に御理解と御協力をお願いいたします。
状況により、休館及び会期変更の可能性があります。御来館前に当館ホームページで最新情報を御確認ください。
主な展示資料
1 御触書(百姓武芸禁止等ニ付請書)(森田家文書6629)
百姓が身分を忘れて武芸の稽古をすることなどを禁じた触書。
2 聞多日記録(鈴木(庸)家文書10616)
1936年ベルリンオリンピックに出場し、その後戦地で亡くなった戦没オリンピアンとして知られる鈴木聞多の記録をまとめた原稿。
3 オリンピック決議案(野中家文書8604)
東京都議会でのオリンピック招致決定を受け、埼玉県議会でも全会一致でオリンピック開催要望を決めたときの決議案。
【開館時間】
午前9時~午後5時
【休館日】
・月曜日(県民の日に当たるときは、その翌日)
・毎月末日(令和6年6.8.11月の末日は開館)
・祝日
・年末年始(12月29日~翌1月3日)
・特別整理期間(令和6年5月15日~24日、11月19日~28日)