お知らせ

 常設展示小特集 

「渋沢栄一と埼玉学生誘掖会」

 本年、埼玉県出身の実業家で「日本資本主義の父」とも称される渋沢栄一の肖像を載せた新しい一万円札が発行されます。この小特集では、渋沢が会頭を務め、埼玉県出身学生のために奨学金の給付や寄宿舎の提供を行ってきた埼玉学生誘掖会の関連資料から、渋沢の足跡の一端を紹介します。

会期:令和6年6月18日(火)~好評開催中
会場:1階 常設展示室内

「埼玉学生誘掖会設立要旨」明治34年(1901)3月、西川家文書2969-2

 

 常設展「未来へつたえる―文書館史料からみる埼玉県の歴史―」 

県立文書館
常設展「未来へつたえる―文書館史料からみる埼玉県の歴史―」
を開催します 


  県立文書館常設展「未来へつたえる―文書館史料からみる埼玉県の歴史―」を開催します。
  当常設展では、当館の代表的な史料から埼玉県の歴史を振り返ります。なお、この展示の案内は当館マスコットのもんじろうが担当します。パネルやキャプションによる解説とともに、もんじろうの「ひと言」解説により埼玉県の歴史の旅に誘います。

1  常設展の概要
(1)会    期  令和4年3月8日(火曜日)から
   展示替えあり
(2)会    場  県立文書館  1階  展示室1
(3)開 室 日  火曜日から日曜日まで
※ただし、期間中毎週月曜日及び祝日、特別整理期間、月末館内整理日と年末年始休業日は休室
(4)開室時間  9時から17時まで
                ※開室時間中に正面玄関から入館してください。
                ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、検温、手指の消毒、
                連絡カードの提出などに御協力ください。
(5)観 覧 料  無料
(6)アクセス  JR浦和駅西口下車徒歩15分、JR中浦和駅下車徒歩18分
                ※駐車台数に限りがあるため、公共交通機関を御利用ください。
※常設展の詳細、最新の休室情報等については、文書館ウェブサイト(https://monjo.spec.ed.jp/)を御覧ください。
 
 
 
教育局  文書館
展示担当
直通 048-865-0112
E-mail: p6501121@pref.saitama.lg.jp 


  2  展示構成と見どころ
プロローグ未来へつたえる―文書館の史料でみる埼玉の歴史―
      象徴展示  「文書箱」など
1  中世
「武士の活躍―鎌倉・南北朝時代の武蔵国」「鎌倉府の時代―室町時代の武蔵国―」「戦乱のなかで―戦国時代の武蔵国―」

安保文書1「関東下知状」、赤堀文書2「上杉顕定書状」など
2  近世
「徳川家康の関東入国と支配」「大名と旗本」「村人のくらし」「紀州鷹場と鳥見」「水利と舟運」「街道と宿場」「庶民の信仰」「幕末の動乱」
・稲生家文書 774「日光御成街道道中絵図」、森田家文書 8108「大野村酉御年貢納事」など
3  近代
「埼玉県の成立」「近代化の諸相」「水害と河川改修」「農事改良と県南部の都市化」
・埼玉県行政文書 明 26-2「埼玉県及び入間県設の設置布告」

・篠崎家文書4297「埼玉県置郡分画面」など
4  現代
「埼玉県の変貌」
・埼玉県行政文書 8847「埼玉県町村合併状況」など
5  ボランティア活動
  文書の保存、閲覧室の利用、ボランティアの活動の紹介について 
 ・古文書修補作業で使う筆など
6  史料編纂
  文書の調査、刊行物の紹介について 
 ・埼玉県史料叢書  など
7  地図
  埼玉県の地図について
  ・埼玉県立体地図  など
※令和 4 年 3 月 8 日からは、企画展「お宝地図―文化財マップの世界―」に、合わせた特集展示として各市町村の文化財マップ及び観光マップを展示する。 
 
 3  展示点数
    約70点
 
 主な展示資料と展示の特徴
 
1  文書箱  (左 根岸家  ) 
  画像左側の文書箱は、大里郡冑山村(熊谷市冑山)の名主を  勤めていた根岸家に伝えられた文書箱です。文書箱の中には、名主の執務で作成された様々な文書が保管されていました。文書箱の側面には非常時に箱を背負って運ぶための紐が取り付けられています。 

 
 
2  北 条 家 朱 印 状(戦国時代  3月 18 日  浦和宿本陣文書 1)
  小田原北条氏が、今後の掟を定めるため、浦和から百姓一人が出頭するように命じたものです。戦国時代の浦和は、「浦和市(いち)」や「浦和宿(しゅく)」と呼ばれ、市が立ち、宿場として存在していたことが知られます。
  日付上に捺された印は「禄寿應隠(ろくじゅおうおん)」の印文で、上部に虎を配しています。北条氏が発給したもので、一般に「虎の印判状」と呼ばれています。 
 

3  徳川家康朱印状(天正 20 年(1592)旗本加藤家文書1)
  旗本加藤家に伝わった知行宛行状(ちぎょうあてがいじょう)です。加藤家は正次(まさつぐ)の時に、天正 3 年(1575)の長篠(ながしの)の戦いや天正12 年(1584)の小牧(こまき)・長久手(ながくて)の戦い等で武功を上げ、徳川家康の関東入国に従いました。正次(喜助)は武蔵国(むさしのくに)比企郡内に 1,669 石(こく)1 斗(と)2 升(しょう)、上総国(かずさのくに)内に 330 石 8 斗 8 升、合計 2,000 石の知行(ちぎょう)を領しました。 
 

4  復刻迅速測図原図 埼玉県武蔵国北足立郡浦和駅
  (明治 13 年(1880)12 月  飯島(進)氏収集文書 563)
迅速測図原図とは、明治 13年(1880)から同 19 年
(1886)にかけて陸軍参謀本部が作成した 2 万分の 1の地図で、明治初期の関東平野、房総半島、三浦半島などの地域を描いています。本図は埼玉県庁周辺です。中山道沿いに街並みが形成されている一方、鉄道がないなど現在とは大きな違いもあります。 
 
 
5  文書館マスコット  もんじろう
    文書館の文書をネズミから守る猫のマスコット。常設展を御案内します。