県立文書館では、開館50周年&リニューアル記念企画展「鉄道の埼玉 ―明治から現代へ―」を開催します。
本企画展では、文書館収蔵の国指定重要文化財「埼玉県行政文書」をはじめ、東日本旅客鉄道株式会社大宮総合車両センターや郵政博物館などから特別に御出品いただいた貴重な文化財を展示します。この展示を通じて、明治時代を中心に、現代までの県内における鉄道のルーツや、鉄道と地域社会の関係について明らかにします。
1 企画展の概要
(1)会 期 令和2年1月14日(火)から令和2年3月8日(日)終了しました
(2)会 場 県立文書館 1階 展示室
(3)開館時間 9時00分から17時00分まで
(4)休 館 日 月曜日、1月31日(金・館内整理日)、2月11日(火・祝)
2月23日(日・祝)
(5)観 覧 料 無料
(6)アクセス JR浦和駅下車徒歩15分
JR中浦和駅下車徒歩18分
*駐車台数に限りがあるため、公共交通機関を御利用ください。
2 展示構成
プロローグ ―新たなテクノロジーが世界を変える―
蒸気機関車を紹介した福沢諭吉の著書『民情一新』や、県内に鉄道が開業した時期
の様子を描いた錦絵を展示しプロローグとします。
Ⅰ 延びる線路のインパクト ―日本鉄道会社と埼玉―
現在のJR高崎線は、明治14年(1881)に創立した日本最初の私設鉄道会社である
日本鉄道会社の路線として建設されました。国指定重要文化財 埼玉県行政文書や古文
書で日本鉄道会社の設立と鉄道建設の過程を明らかにし、併せて郵政博物館や県立歴
史と民俗の博物館から御出品いただいた路線図を紹介します。
Ⅱ 鉄道会社のストーリー ―できた線路/できなかった線路―
明治20年代になると、埼玉県内でも多くの鉄道会社の起業が計画され、線路が敷設
されていった一方で、計画止まりになってしまった路線もありました。現在の西武鉄
道株式会社のルーツの一つである、川越鉄道株式会社の創立にかかる古文書を貼り交
ぜた屏風(個人蔵)など各鉄道ゆかりの資料を展示します。
Ⅲ 鉄道会社とコミュニティ ―新幹線と埼玉―
鉄道は沿線の地域社会に大きな変化をもたらしました。「鉄道のまち」といわれる
大宮の象徴ともいえる日本国有鉄道大宮工場(現在の東日本旅客鉄道株式会社大宮総
合車両センター)に関する資料や、東北新幹線の計画・建設と地域社会の関係に関す
る埼玉県行政文書などの資料を展示します。
エピローグ 写真で振り返る鉄道の埼玉
当館収蔵の報道写真で、戦後の埼玉県における鉄道のある風景を紹介します。
3 展示点数
88点(原資料51点(うち国指定重要文化財9点)、写真37点)
会期中展示替えがあります。
4 主な展示資料
1 武州川口鉄橋図秩父八王子遠景(埼玉県立歴史と民俗の博物館蔵)
荒川を渡る蒸気機関車を埼玉県側から描いた錦絵
2 上野新町間図(部分)(郵政博物館蔵)
現在のJR高崎線の路線計画を描いた図面
3 桶川宿に設置された停車場から中山道までの新設道路敷地の図面
(当館収蔵埼玉県行政文書(国指定重要文化財))
4 川越鉄道開通図屏風(個人蔵)
川越鉄道開通の記念に、関係する文書を貼り交ぜ、蒸気機関車を描いた屏風
5 日本国有鉄道大宮工場正門銘板
(東日本旅客鉄道株式会社大宮総合車両センター蔵)
6 新幹線試作車両(当館収蔵戦後報道写真)
日本車輌製造株式会社蕨工場(川口市)で製造された試作車両
リーフレット(ファイルサイズが大きいため3分割しています)
【開館時間】
午前9時~午後5時
【休館日】
・月曜日(県民の日に当たるときは、その翌日)
・毎月末日(令和6年6.8.11月の末日は開館)
・祝日
・年末年始(12月29日~翌1月3日)
・特別整理期間(令和6年5月15日~24日、11月19日~28日)