埼玉県立文書館 主催 埼玉県立歴史と民俗の博物館 共催
埼玉の人物「文明開化の先駆者 清水卯三郎」
文政12年(1829)、羽生領町場村(現羽生市)で酒造業を営む家に生まれた清水卯三郎は、横浜に出て英語を学び、その才を生かして、薩英戦争では英国側の通訳として和平に尽力、また、慶応3年(1867)のパリ万国博覧会に日本人唯一の商人として参加するなど、幕末の外交・貿易で活躍しました。
帰国後、卯三郎は、「瑞穂屋」を開業し、欧米の技術、学問を目にした経験を生かして実業家として活動しています。なかでも、歯科医学関係の輸入・出版をしたことで、日本の歯科医学の発展に貢献しました。
また、卯三郎はかな文字論者としても知られ、啓蒙雑誌『明六雑誌』でひらがなの普及を主張し、学者達と「かなのくわい」という会を発足させました。晩年にはかな文字で自身の半生を綴った回想録を残しています。
本展示では、文書館収蔵資料を中心に、幕末から明治にかけて文明開化の先駆者として活躍した清水卯三郎の事績を紹介します。
1 会 期 平成30年7月24日(火)~10月21日(日)
月曜日休館
ただし、8月13日(月)・9月17日(月)・24日(月)・10月8日(月)は開館
館内消毒のため、9月10日(月)~9月11日(火)は休館
2 開館時間 午前9時~午後4時30分(受付は午後4時まで)
7月24日(火)より8月31日(金)は、午前9時~午後5時
(受付は午後4時30分まで)
3 会 場 埼玉県立歴史と民俗の博物館 地下1階 常設展示室第9室
さいたま市大宮区高鼻町4-219 電話 046-645-8171
4 観覧料 埼玉県立歴史と民俗の博物館常設展観覧料
一般 300円(200円) 高校生・学生 150円(100円)
※( )内は20人以上の団体
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方(付添1名含む)は無料
5 展示構成
Ⅰ 幕末維新の国際人 卯三郎
Ⅱ かな文字論者 卯三郎
Ⅲ 歯科医学発展の立役者 卯三郎
6 主な展示資料
パリから根岸友山、伴七に宛てた書状