2020年11月の記事一覧
R2-5 地図教室で彩湖へ行ってきました!!
令和2年11月8日(日)、地図教室「彩湖へ行こう」を戸田市にある彩湖自然学習センターと荒川第一調節池にて開催し、講義と野外実習を行いました。参加者は定員20名のところ、1名が欠席し19名でした。
昨年の地図教室は台風19号の影響で中止となっており、関係者一同、無事の開催を強く希望していた行事でした。当日の天気は薄曇りでしたが、お昼にむかって青空が広がる晴天となりました。
野外実習に出かける前に、荒川上流河川事務所の天井講師から、荒川の概要と連続堤防建設や二瀬ダムの建設といった、これまでの治水対策の歴史、そして、現在実施中の治水対策と今後の課題についてお話をいただきました。また場所を変えて、彩湖を模した大型模型を活用して、彩湖の治水と利水の仕組みの解説を受けました。
その後、屋上へと移動し、彩湖の全景を見ながら航空写真や地形図を用いて彩湖の建設前地形とその後の変遷を学習しました。
講義のあとは、今回の地図教室のメインである野外実習に出発しました。行程は彩湖自然学習センターから横堤や荒川旧流路の三日月湖、戸田ヶ原自然再生エリアなどを経て、さくら草公園と昭和水門までの約5.6㎞です。
途中のポイントごとに、当館の学芸員が解説し、参加者も熱心に聴いていました。
また、荒川旧流路の三日月湖を利用した道満フィッシングパークでは、かつて荒川堤外地に居住されていた方からお話を伺うことができました。当時の生活ぶりや洪水で家が流されたときのお話など、実際に体験された方にしか語ることのできない、大変貴重な体験談でした。
参加者は自分の足と目で彩湖・旧河川跡の地形を実感しながら、学芸員の解説を熱心に聴いて、彩湖の治水・利水について学習していきました。
そして、誰も怪我をすることなく、約5.6㎞の道のりを楽しみながら歩き切り、ゴール地点である、さくら草公園と昭和水門に辿り着きました。
最後に、コロナ禍中にもかかわらず御参加いただきました皆様、講師の天井先生、当館の地図教室開催に御協力を頂きました彩湖自然学習センター、荒川上流河川事務所の皆様に厚く御礼を申し上げます。
R2-4 歴史講座「報道写真でふりかえる埼玉の戦後史」を開催しました!
令和2年10月31日(土曜日)、歴史講座「報道写真でふりかえる埼玉の戦後史 ―復興から高度経済成長、そしてオリンピックへ―」を文書館講座室にて開催しました。
ソーシャルディスタンスを確保した会場
立教大学名誉教授の老川慶喜先生を講師にお招きし、2月に刊行した『埼玉県史料叢書21 埼玉新聞社撮影戦後報道写真 フィルムのなかの埼玉 1947-1964』に掲載した写真をみながら、終戦から高度経済成長による社会の大変動のなか、前回の東京オリンピックへといたる本県の戦後史について御講演いただきました。
講師の老川慶喜先生
当時の風景や人々の姿を鮮明に映し出した報道写真に加えて、本県出身の老川先生の体験に基づいたエピソードも含めたわかりやすいお話で、御参加の方々にも御好評をいただきました。
川口で鋳造された旧国立競技場聖火台についてのお話
今後も『埼玉県史料叢書』の内容や本県の歴史・文化に関連した講座を企画して参りますので、ぜひ御参加ください!
埼玉新聞社撮影戦後報道写真も展示している、企画展「編さんのお仕事 ―史料編さんの四半世紀―」は当館展示室で11月20日(金曜日)まで開催中です。
本県の戦後史を生き生きと映し出した懐かしい写真が多数掲載されている『埼玉県史料叢書21 埼玉新聞社撮影戦後報道写真 フィルムのなかの埼玉 1947-1964』は文書館閲覧室をはじめ、県内の公立図書館などでも御覧になれるほか、埼玉県県政情報センター(県庁衛生会館1階)、県内の教科書販売取次店で販売もしています(税込み2,090円)。ぜひお手に取ってみてください。
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