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1.開催趣旨
県内に非常に多くの河川が流れ、生活や産業と密接に関わってきた埼玉県。県の面積に比して河川の延長が長く、利根川・荒川という二大水系をはじめ、中川、元荒川、入間川など多くの中小河川が網の目のように流れています。また、関東平野の低地に位置するため、古くから洪水と向き合ってきた歴史があり、治水や利水の工夫が発達してきました。江戸時代からは見沼代用水や葛西用水などの用水路も整備され、農業や都市生活を支えてきた歴史があります。このように、本県は河川と用水が人々の暮らしとの深く関わっており、「川の国」と称される理由でもあります。
本展では、そうした本県の特徴である川と用水の人々とのつながりとその歴史について、川絵図を中心にご紹介します。
2.開催期間
令和8年9月19日(土)~12月20日(日)
休館日:毎週月曜日・国民の祝日・月末整理日(9月30日)
特別整理期間 10月21日(水)~30日(金)
3.開室時間
午前9時00分~午後5時00分
4.会 場
埼玉県立文書館1階 展示室2
5.主 催
埼玉県立文書館
6.観覧料
無料
7.展示構成
プロローグ 江戸時代はじめの利根川と荒川のようす
かつての利根川は太平洋ではなく、江戸湾(現在の東京湾)に注いでいました。現在のような流路となったのは、数次に渡る瀬替えの結果です。江戸時代のはじめから行われた河川改修工事は利根川東遷事業と呼ばれ、現在の利根川の骨格がつくられました。
また、江戸時代以前の荒川は、江戸湾に流れていた利根川の支川として、現在の元荒川筋を流れていましたが、寛永6年(1629年)に現在の熊谷市久下付近で締め切られ、和田吉野川に付け替えられて、入間川筋を本流とする流れに変わりました。
第1章 利根川東遷事業と葛西用水
利根川東遷事業によって、江戸湾から銚子先へと流れを変えた利根川でしたが、銚子方面への水量調整がうまくいかず、たびたび川妻(茨城県五霞町)~栗橋(久喜市)間で切広げ工事が行われました。また、東遷に伴い武蔵・下総の国境は、古利根川から庄内古川、さらに新たに開削された江戸川へと移りました。
利根川を水源とし、万治3年(1660)、関東郡代伊奈忠克によって開発された葛西用水は、県東部を潤す農業用水として、その後も新田開発が行われるごとに整備されました。見沼代用水とともに、日本三大用水の一つに数えられています。
第2章 母なる川 荒川
埼玉・山梨・長野県境に位置する甲武信ケ岳を水源とする荒川は、127ある支川を集めながら、埼玉県中央と東京都東部を流れています。流域面積は埼玉県のほぼ3分の2を占め、「母なる川」と呼ばれます。
荒川はその名のとおり「荒ぶる川」でたびたび氾濫し、古来より流域では河川の改修工事を余儀なくされてきました。一方、荒川を利用した舟運により物資が江戸と行き来し、水陸交通の結節点として河岸場や渡船場が各所に設けられました。
第3章 見沼代用水300年
紀州藩士だった井沢弥惣兵衛為永は、八代将軍徳川吉宗に紀州から呼び寄せられ、新田開発のために江戸に赴任し、灌漑用溜池であった見沼溜井の代替用水路である「見沼代用水」の整備にあたりました。見沼代用水は、現在の行田市付近の利根川から取水され、東縁代用水路は東京都足立区、西縁代用水路は埼玉県川口市に至ります。取水部分である元圦・増圦に始まり、八間堰・十六間堰・柴山の伏越・瓦葺の掛渡井、さらに、東縁及び西縁代用水路と芝川を結ぶ総延長約1,040メートルの閘門式運河である見沼通船堀(国指定史跡)が存在します。
エピローグ リバーサイドの暮らし
河川は私たちの暮らしの中で、時に様々な恩恵をもたらします。リバーサイドには川魚料理店が多く存在し、漁労も盛んでした。浦和の名物である「うなぎ」は江戸時代から献上品として知られています。この河川からの恵みがいつまでも続くように見守っていくことが河川とともに暮らす私たち県民のよすがでもあるのです。
【主な展示史料】
武蔵国絵図(堀口家文書1699)[複製展示]
下総国赤堀川切広之図(田口(栄)家文書1797) 久喜市指定文化財
見沼代用水絵図(互葺掛渡井・見沼通船堀)(見沼代用水土地改良区文書134)
明治年間元圦樋管伏替図(見沼代用水土地改良区文書100)
8.展示点数(予定)
30点
9.関連事業
(1)展示解説(見どころ解説)
日 時 令和8年10月20日(火) 10時30分~11時30分
令和8年12月12日(土) 10時30分~11時30分
会 場 埼玉県立文書館 3階 講座室
参加費 無料
申 込 不要(当日先着順、定員60名)
(2)文書館フィールドワーク「見沼代用水を歩く」
さいたま市見沼田んぼの散歩みち⑥「見沼通船堀と水風景コース」を歩く
日 時 令和8年11月7日(土)
参加費 保険加入料等が必要となります。
対象及び定員 県内在住又は在学・在勤の中学生以上 20名(要事前申し込み)
※詳細はこちらをご覧ください。
【開館時間】
午前9時~午後5時
【休館日】
・月曜日(県民の日に当たるときは、その翌日)
・毎月末日(令和8年5.10月.令和9年1.2月の末日は開館)
・祝日
・年末年始(12月29日~翌1月3日)
・特別整理期間(令和8年5月13日~22日、10月21日~30日)