事業・活動紹介

○収集・整理・保存

 文書館では、収蔵資料の収集・整理・保存の充実に取り組んでいます。

 第1種行政文書(11 年以上保存)の受入、有期限保存行政文書(歴史的資料)の選別、行政刊行物や県内各地に所在する歴史的に重要と認められる古文書、県・市町村等が作成した埼玉県域にかかわる地図の収集及び参考図書の受入を毎年度行なっています。

 収集した資料には1点ごとに文書番号をつけ、目録データを作成して収蔵資料検索システムに登録することで、県民の利用に供しています。古文書資料では、資料群ごとに冊子目録も編集発行しています。

  収集した資料には殺虫殺菌のためのくん蒸処理を施し、中性紙の封筒や保存箱に収める等必要な劣化防止対策を施したうえで、一定の温湿度に保たれた保存庫で保存しています。また、貴重な文書の原本保全のため、マイクロフィルム撮影やデジタルデータ等への代替化を促進しています。

 軽微な痛みの古文書資料については、「文書資料保存活動ボランティア」という県民の手による修復活動を年間約40回行なっています。

 

○閲覧

 地域の歴史や文化に関する多様で豊富な収蔵資料から、必要な情報を効率的に利用いただけるよう、目録や検索用パソコンなど様々な検索手段を整備するとともに、レファレンスサービスを行なっています。また、調査研究のため、資料の保存に影響を及ぼさない範囲で資料の複写利用を行なっています。

 

○史料編さん

 収蔵資料を中心に、各時代にわたる重要な文書などを「埼玉県史料叢書」として編さんしています。明治~昭和初期の埼玉県政に関する史料及び古代~近現代の新出・重要史料を編さんしています。

 

○調査・研究

 県内に所在する文書資料の保存と活用を図るため、市町村と連携協力して資料所在状況の確認調査や散逸の防止にあたっています。

 また、文書館の業務や収蔵資料に関する調査研究の成果を『文書館紀要』としてまとめています。

 

○普及事業

 行政文書、古文書、地図等の収蔵資料を中心に、さまざまな角度のテーマを設けて資料を展示する企画展を年4本実施しています。

 また、行政文書や古文書、地図資料への理解を深める講座・講習会を開催しています。一般県民へ向けた古文書の講座や歴史講座、地図教室、主に小学生を対象とした子供体験教室のほか、教員向けの研修や、県・市町村職員のための文書資料取扱講習会等を毎年実施しています。