R1-4 『埼玉県史料叢書』紹介展示、はじめました。
『埼玉県史料叢書』は、『新編埼玉県史』(昭和54年〔1979〕~平成3年〔1991〕刊行)に分量が多かったために掲載できなかった史料や、県史の編さんが終了した後に新しく発見された重要史料を、体系的に編集・発行するものです。文書館では1年に1巻ずつ発行し、現在、第1巻から第20巻までと第22巻を発行しています。(第21巻は令和2年2月発行予定です。)
展示では、平成30年度に刊行した『埼玉県史料叢書22 小室家文書一』を紹介しています。「小室家文書」は、比企郡番匠村(現ときがわ町)に居住し、代々産科の医師として活躍した小室家に伝わった古文書であり、平成29年3月には「小室家資料」の名称で、7,622点の資料が県指定有形文化財に指定されました。
本書は、江戸時代の文政9年(1826)から嘉永4年(1851)までに小室家三代当主小室元長が記した日記25冊と、小室家の医術などを記した参考史料8点を収録しており、小室元長が近隣の村々から遠方の村々まで往診に出掛ける様子や薬の製法、一家で外出する様子など、多種多彩な内容となっています。
当館文書閲覧室・地図閲覧室・展示室にお越しの際は、2階休憩コーナーの『埼玉県史料叢書』の展示も是非ご覧ください。
『埼玉県史料叢書』は当館閲覧室だけでなく、県立図書館をはじめとした県内公立図書館などでご覧になれるほか、埼玉県県政情報センター(県庁衛生会館1階)での販売もしています。地域史研究や生涯学習にぜひご活用ください。(T)